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葭始生〜あしはじめてしょうず〜 2017年二十四節気七十二候
4月20日〜4月24日
二十四節気『穀雨(こくう)』の初候『葭始生〜あしはじめてしょうず〜』
葦が生育し始める頃。
河川敷などに群生する葦。冬場は一面枯れたベージュ色になっていますが、
これからは緑の葉を旺盛に伸ばしていきます。
地下茎で広がっていく葦は、暑い夏ほどよく育つとか。
その生育力は脅威的ですが、
この葦という植物は、人間や動物の暮らしにとって、
とても大事な役割を多く果たしています。
動物たちには、身を隠す場所や巣となる場所を与えています。
水生動物も多く暮らす葦原は、自然の分解能力や浄化能力に長けているので、
環境保護の観点からみても、とても大事な場所なんです。
そして、人間の暮らしに関してみると、
古くは、古代エジプトのパピルスや、日本神話に出てくる葦舟。
楽器では、西洋のパンフルートなどの葦笛や、
西洋木管楽器のリードなども、葦で出来ています。
そして、私たちに一番身近なのは、葭簀(よしず)といわれる簾(すだれ)ですよね。
このように、とってもとっても役に立つ植物なんです。
ここで、この候で毎年お伝えしていることを今年も。。。
葭簀(よしず)という単語が出てきましたが、
『葭(あし)』を『よし』と読んでいます。
これは、もともと葭(あし)と読まれていたけれど、
あし→悪し(あし)に通じるものがあるということで、
縁起を担いで、葭を『よし(良し)』と呼ぶようになった
ということなんです。
古い時代には葭(あし)、時代が上がって来て葭(よし)と
読む・呼ぶようになったそうです。
人は、いろいろな縁起を担ぎながら、
厳しい時代を生き抜いて来たんですね。
科学が進歩した現代に生きる私も、
良い意味で、粋な縁起の担ぎ方をして
生きていきたいなぁ〜と思う今日この頃です。