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熊蟄穴〜くまあなにこもる〜 2016年二十四節気七十二候
12月12日〜12月16日
二十四節気『大雪(たいせつ)』の次候『熊蟄穴〜くまあなにこもる』
熊が冬眠のために巣ごもりし始めるころ。
熊さんは、冬眠の間は飲まず食わず、排泄も行わないそうなんです。
知ってはいても、改めて聞くと驚きます。
そんな熊や人間の新生児の体の中では、褐色脂肪細胞が活躍していると言われています。
新生児もあまり活発に動くことができないですよね。
冬眠中の熊や新生児のように、低温下や体を動かせない状況で、
生命を維持するために不可欠な存在、
それが褐色脂肪細胞なのです。
これまで、人間の脂肪細胞には、白色と褐色、2種類の脂肪細胞があると思われてきました。
白色脂肪細胞とは、俗に言われる内臓脂肪や贅肉のことです。
そして、褐色脂肪細胞とは、発熱したり、脂肪の燃焼を促す作用がある脂肪だそうです。
なので、この褐色脂肪細胞が多く存在する胸や首、肩甲骨あたりを
しっかり動かして(ストレッチ&運動させて)褐色脂肪細胞を活性化させると
脂肪減少効果や痩身効果があると思われてきました。
しかし、新たな研究結果では、この他に、
寒冷刺激やノルアドレナリン刺激などにより、熱を生み出す働きをする
ベージュ脂肪細胞(ブライト細胞)というものがあると報告されています。
脂肪細胞の分化メカニズム|筑波大学大学院人間総合科学研究科 生命システム医学専攻 遺伝子制御学研究室
http://www.md.tsukuba.ac.jp/basic-med/biochem/gene/research3.html
大人になるにしたがって、どんどん量が減っていく褐色脂肪細胞とは違って、
白色脂肪細胞組織の中に混在し、イリシンという筋肉から分泌されるペプチドホルモンの作用で
熱を生み出し、脂肪を燃焼させる働きを持つベージュ脂肪細胞。
この細胞の熱産生を促進させる方法が編み出されれば、
肥満解消やダイエットに悩む人々にとって、朗報となることは間違いないでしょう。
ますば、人としてなるべく自然な暮らしをして、
持てる自己治癒力を最大限活用して、
健康な生活を送ることを目指しながら、この朗報を待ちたいと思います!