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清明(せいめい) 2016年二十四節気七十二候
4月4日〜4月19日
二十四節気『清明(せいめい)』
「清明」というのは、天明7年に出版された「こよみ便覧」(太玄斎著)の
暦の解説書の中に記された
「万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれるなり」
という文章の中の「清浄明潔」を略した言葉だそうです。
「暖かくなり、あらゆる草木が芽吹き始めたので、
それまで何の種類か見分けがつかなかった草や木も、
種類が分かるようになった」
というような意味になるのでしょうか。
空は晴れ渡り、万物が清々しく美しく見える頃。
今年は、先週までの寒の戻りのお陰で、
桜が満開の時期と重なりました。
清明の開始日は、4月4日か4月5日か、年によって変わってきます。
今年2016年から2043年までの間は、
その年の西暦(グレゴリオ暦)を、4で割ったときに、
余りが0か1の年は4月4日に、余りが2か3の年は4月5日になります。
(但し、1947年以前と2200年以降は、4月6日になる年もある)
(※ ウィキペディア「 清明 」参照 https://ja.wikipedia.org/wiki/清明)
現行の二十四節気は、黄道を15度毎の24分点に分割して定められているそうです。
昔の人々は、こんな難しいことをコンピューターもないのに、
よく見つけて割り出すことができたものだと、本当に感嘆します。
古代のマヤ文明では、1年の長さを365.2420日と測定していたそうです。
現在のグレゴリオ暦の365.2425日より、真値に近いという暦を、
肉眼のみの観測だけで非常に精度の高い修正を行って作っていたよう。
システムが違う暦なので、安直に比較することは出来ませんが、
いずれにしても、古代の人々の能力の高さにはことあるごとに驚かされます。
今より、ずっと自然を身近に感じて、自然と一体化して暮らしていたからなのでしょう。
我々も、もっと本腰を入れて、自然に戻っていかなければなりませんね。
此後の地球環境を、あらゆる命と共生していける状態に戻すには、
我々人間が完全に滅びていなくなるか、
もしくは、一度自然に立ち返り、古代の人々が持っていた自然感覚を取り戻した上で、
科学を進歩させていく必要があるのではないかと感じます。